
クレジットカードは、スムーズに決済できる便利なものですが、常に「不正利用」のリスクはつきものです。
「身に覚えのない請求が来た・・・」「カードを失くして、どうしたらいいかわからない・・・」などトラブル時に焦らないように今から対策しておくことが大事です。
そこで本記事では、クレジットカードの不正利用を防ぐ3つの対策と、もしもの時の対応や補償についてなどを解説していきます。
目次
クレジットカードの不正利用を防ぐ3つの対策
クレジットカードで被害に遭わないためにも事前対策はしておきましょう。
不正利用を防ぐには以下3つの対策が必要です。
- メールやSNSの怪しい添付ファイルは開かないようにする
- URLの先頭が「http」になっているサイトは注意すること
- 信頼できない公衆Wi-Fiには接続しない
メールやSNSの怪しい添付ファイルは開かないようにする
詐欺サイトへの誘導に定番なのがメールやSNSを通じてのメッセージです。不自然な日本語と共によくわからないURLのリンクや添付ファイルがあれば、詐欺確定。絶対に開かないようにしてください。
URLの先頭が「http」になってるサイトは注意すること
URLの先頭が「https」になっているサイトは、通信が暗号化されているので安全ですが「http」は通信が暗号化されていないため個人情報が漏れてしまう可能性があります。
- http→小さいsがない→NG
- https→小さいsがある→OK
・http→はがき
・https→封書
のようなものです。はがきは、配達経路上の第三者がのぞき見たり、何かを勝手に書き加えたりすることができますが、封書は中身が受け手以外にはわかりません。つまり封書である「https」の方が安全ということ。
「http」のサイトで、ネットバンキングにアクセスした際に不審なポップアップが表示されたり、不自然な情報入力を求められたりしたら要注意です。
大事な金銭取引や、個人情報を入力する場合は、必ずサイトのURLをチェックするようにしましょう。
信頼できない公衆Wi-Fiには接続しない
信頼できない公衆Wi-Fiを利用しての金銭取引には要注意です。公衆Wi-Fiの中にはセキュリティーが軽視されているものがあり、重要な情報が盗まれたり、詐欺サイトへ誘導されたりする危険性があります。
また、Wi-Fiスポットそのものが偽物のパターンもあるので少々厄介。信頼できない公衆Wi-Fiには要注意です。
完全に対策するとしたら、公衆Wi-Fi時には金銭取引、個人情報を入力するサイトへ繋がないという手もあります。
どのようにして不正利用されるのか?原因を解説
どのようにして不正利用されるのか?その手口や原因としてあげられるものが以下の6つ。
- フィッシング詐欺
- スキミング
- オンラインショッピング詐欺
- 出会い系サイト詐欺
- なりすまし
- オンラインショップからの情報漏洩
不正利用されないためには、詐欺の手口を知っておくことも大事です。それぞれの手口や原因を具体的に解説していきます。
フィッシング詐欺
金融機関を装ったサイトをメールで送信し、偽のサイトに誘導する手口です。送信されるメールの件名には以下のような騙し文章があります。
- カードの有効期限が近づいています
- カードが無効になっています
- キャンペーンに当選しました
など
その後、誘導先のサイトでカード情報が盗まれると、不正利用される可能性が極めて高くなります。
スキミング
あまり聞きなれないスキミングとは「スキマー」という装置でカードの磁気データを読み取り、偽造カードにコピーする手口のことです。
スキミングされるのは主に以下の場所。
- コンビニATM
- サウナ
- スパ
- スポーツジム
- ホテル
- ゴルフクラブ
など
例えば、ATMのカード挿入口にスキマーを取り付けて、カード情報を盗むといった手法があります。
オンラインショッピング詐欺
架空のネットショップサイトを立ち上げ、架空の商品を販売、その後、商品は届かずカード情報だけを盗む手口。
以下のような怪しいサイトには要注意です。
- 日本語表記がおかしい
- 会社名や連絡先が架空
- 商品が相場に比べ極端に安い
など
出会い系サイト詐欺
出会い系サイトに登録させて、クレジットカード決済でポイントを購入させる手口です。
出会い系サイト詐欺は、詐欺である立証が難しい詐欺でもあります。また、自分の意思でサイト利用しているため、泣き寝入りする被害者も多い。
なりすまし
第三者が不正に入手したクレジットカードを本人になりすまして使う手口です。
多くがEC事業者からのカード情報漏洩によるもの。
オンラインショップからの情報漏洩
オンラインショップに不正アクセスし、クレジットカード情報を盗み出す手口です。
セキュリティを万全にしていても、不正アクセスの手口は常に進化しており、情報漏洩は常につきまといます。
不正利用かどうかを自分で確認する方法
クレジットカードを利用していると、自分で利用したものなのか?不正利用されたものなのか?がわからなくなることもあります。特に利用明細をほとんど見ない人は注意しないといけません。
そこで不正利用かどうかを自分で確認する方法を以下にまとめます。
- 利用明細の日付を確認する
- 家族カードを発行しているなら家族にも確認する
- 利用した店舗名を確認する
これらは、自分で確認することができるので、不正利用早期発見のためにも習慣化しておきましょう。
利用明細の日付を確認する
クレジットカードの利用明細には、利用した日付が記載されているので、確認してみましょう。もし、利用明細に記載してある日付に見覚えがない場合は不正利用の可能性があります。
ただし、カード会社によっては処理に時間がかかり、カード会社の締日に間に合わないこともあります。この場合、カード決済した日から大幅に遅れたタイミングで請求されるケースもあるので、不正利用と勘違いしないように気をつけましょう。
家族カードを発行しているなら家族にも確認する
家族カードの利用分は、本会員に請求されます。そのため、身に覚えのない利用項目は、家族カードで購入していたということもあります。
家族カードを発行していて、不正利用かな?と思ったら、まず家族に確認してみましょう。
利用した店舗名を確認する
クレジットカードの利用明細には、利用した店舗名も記載されます。もし、身に覚えのない店舗名が記載されていれば不正利用の可能性があります。
ただし、店舗によっては店舗名ではなく経営会社名などになっている場合もあるので、注意して確認する必要があります。
利用した日付なども合わせて確認するといいでしょう。
もし不正利用されたらどうすればいい?対応や補償を解説
もし不正利用が発覚したらすぐに以下の対応をしましょう。
- すぐにカード会社に連絡する
- カード会社に該当するカードの利用を停止してもらう
- 本当に不正利用されているかどうか調査してもらう
- カードを再発行してもらう
原則としてカード会社が補償してくれるぞ。また、ネットショップなどでは、本人確認をしないことが多く加盟店が負担する場合もある。
クレジットカードで不正利用された場合の補償について具体的に解説します。
不正利用されても安心の「チャージバック」という仕組みがある
クレジットカードが不正利用されても、カード会社では「チャージバック」という仕組みがあるので安心。
チャージバックとは「カードの持ち主が同意していない支払いから消費者を守る仕組み」です。もし、不正利用が発覚したらすぐカード会社に連絡してチャージバックの申請を行いましょう。
申請が通るかどうかは、カード会社と事業者(利用した店舗)の間で審議が行われ、消費者によっぽどの不備がなければ返金となる場合が多いです。
不正利用のチャージバックは2種類ある
不正利用のチャージバックには「カード会社からの補償」と「加盟店からの補償」があります。
この2種類の違いは、本人確認がされているか、されていないかで変わってきます。
カード会社からの補償 | ・個人情報が流出した場合 ・カードの紛失・盗難された場合(一定期間) |
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加盟店からの補償 | ・カード情報が漏れて買い物をされた場合 ・本人確認がされていない場合 |
加盟店からの補償は、主に本人確認をしないことが多いネットショップなどです。
補償されない場合もある
チャージバックは、消費者に安心・安全の仕組みですが、補償されない場合もあるので覚えておきましょう。
- カード裏面の署名がない
- 暗証番号をカードの裏面に書いている
- 暗証番号が生年月日(少し加工したものもNG)
- 暗証番号が車のナンバー
- カードを家族が利用していた
- カードを他人に預けていた
- 不正利用が発覚してから一定期間が経っていた
- 警察へ被害届を出していない
など
特に「カード裏面の署名がない」ことでチャージバック申請が通らないケースが多いので、カードが届いたらすぐ署名しておきましょう。
まとめ
クレジットカードの不正利用についてまとめます。
不正利用を防ぐ対策 |
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---|---|
不正利用の手口 |
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不正利用かどうかを自分で確認する方法 |
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不正利用された時の対応策 |
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不正利用で確実に補償してもらうには? |
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消費者は、不正利用されてもチャージバックという仕組みがあるので安心ですが、面倒ごとが増えるだけなので、不正利用される前に事前に対策しておきましょう。