住民税は「現金払い」の他に自治体によっては「クレジットカード払い」も可能です。
クレジットカード払いすることで、クレジットカード決済分のポイントが還元されたり、自宅にいながら納税できるのでコンビニや金融機関に行く手間が省けたりと、クレジットカードならではのメリットがたくさんあります。
そこで本記事では、住民税を現金払いしている方に向けて、クレジットカードで支払うメリットや、支払い方法、注意事項などを具体的に解説していきたいと思います。
目次
住民税について
住民税はどういったものか?簡単に説明しておきます。
住民税は以下の税金を合わせた総称です。
前年の所得を元に計算されて、2ヶ所以上の会社から給料をもらっている人や、給与所得以外の所得がある人、個人事業主なら自分で住民税を支払わなければならん。
ちなみに一般の会社員は給料から天引きじゃ。
住民税を支払う時期
もし自分で支払う場合は、前年の所得を基準に納税額が決定され翌年の5月中旬ぐらいに「納付書」が自宅に郵送されてきます。
納付書には、納税額が記載されており、期限までにコンビニや金融機関で支払うのが一般的ですが、最近ではクレジットカードに対応する自治体が増えており、自宅にいながら簡単に納付することができるようになりました。
住民税をクレジットカード払いにするメリット
住民税をクレジットカード払いにするメリットは以下の6つ。
- 住民税分のポイントが還元される
- 時間短縮できる
- 出かける手間なし!自宅でいつでも支払いできる
- 一定額を分割に支払いできる
- 手元に現金がなくても支払いできる
- 税金を一括管理できる
それぞれのメリットを具体的に解説していきます。
住民税分のポイントが還元される
住民税をクレジットカードで支払うことでクレジットカードのポイントが還元されます。
納税額が高ければ高いほど、まとまったポイントがもらえるので大量ポイントゲットのチャンスです♪
ただし、住民税をクレジットカード払いすると「決済手数料」が必要になります。
決済手数料については、後ほど解説します。
年収100~1,000万円の納税額ともらえるポイント
年収100~1,000万円の人が住民税をクレジットカードで支払った場合にもらえるポイントはどれくらいか?表にまとめてみます。
また、クレジットカードのポイント還元率は1.0%で計算します。
年収 | 住民税 | もらえるポイント |
---|---|---|
100万円 | 5,000円 | 50P |
150万円 | 31,300円 | 313P |
200万円 | 60,200円 | 602P |
250万円 | 89,700円 | 897P |
300万円 | 113,800円 | 1,138P |
350万円 | 141,500円 | 1,415P |
400万円 | 173,100円 | 1,731P |
450万円 | 205,800円 | 2,058P |
500万円 | 240,200円 | 2,402P |
550万円 | 269,300円 | 2,693P |
600万円 | 303,800円 | 3,038P |
650万円 | 338,200円 | 3,382P |
700万円 | 371,300円 | 3,713P |
750万円 | 410,800円 | 4,108P |
800万円 | 45,1500円 | 4,515P |
850万円 | 494,200円 | 4,942P |
900万円 | 541,200円 | 5,412P |
950万円 | 588,300円 | 5,883P |
1,000万円 | 635,500円 | 6,355P |
時間短縮できる
住民税を現金払いする場合は以下のような面倒な流れがあります。
- 納付書が届くのを待つ
- 納税額を確認する
- お金を用意する
- コンビニや金融機関に行って支払う
他にも、現金が手元になければ、ATMで引き出すという手間もあります。
しかし、クレジットカード払いなら「番号とカード情報」を入力するだけで納税が完了するので、かなりの時間短縮となります。
忙しい人にとっては簡単で便利な方法です♪
出かける手間なし!自宅でいつでも支払いできる
クレジットカード払いなら時間短縮できる上に「どこでも納税できる」というメリットもあります。
コンビニやATMに行く手間が省けますし、平日の日中しか空いていない金融機関の窓口も時間を気にすることなく、すべて「自宅で完了」できます。
一定額を分割に支払いできる
住民税を分割払いすることはできませんが「リボ払い」は可能です。
リボ払いとは、毎月の支払額を一定の金額に固定して、返済していく支払い方法で、クレジットカードの設定をリボ払いすることで、実質的に住民税を分割にすることができます。
手元に現金がなくても支払いできる
住民税を現金払いにすると手元に現金がなければ納税できません。しかし、クレジットカード払いだと、現時点で現金がなくても支払いができます(納付の日付は手続きが完了した日になるため)
あとは、クレジットカードの支払い日までに口座にお金を用意しておけば大丈夫です。
住民税をクレジットカードで支払える自治体
住民税のクレジットカード払いは便利ですが、すべての自治体がクレジットカード払いに対応しているわけではありません。
お住いになっている自治体がクレジットカード払いに対応しているかは「Yahoo!公金支払い」にアクセスし、「住民税」の項目をクリックすると確認できます。
または、窓口に問い合わせることでも確認できます。
住民税をクレジットカードで支払う方法
住民税をクレジットカードで支払う方法は、先ほどの「Yahoo!公金支払い」のサイトを利用します。
- 「Yahoo!公金支払い」へアクセスし「住民税」をクリック
- 支払先の自治体を選択する
- 注意事項を確認し「手数料・支払額シュミレーター」で手数料を算出させる
- 「確認して次へ」をクリックし「納付番号」「確認番号」をすべて半角で入力する
- クレジットカードの情報を入力する
- 最後に確認画面をチェックして「支払う」をクリックする
- 履歴を残す場合は「印刷モード」でプリントアウトする
nanacoにクレジットカードチャージすればコンビニ払いできる
通常、コンビニで住民税を支払う場合は現金のみで、クレジットカード払いはできません。
しかし、以下の方法なら実質クレジットカードを使ったことになりポイントも貯まります。
- 納付書を用意する
- 電子マネー「nanaco」にクレジットカードから入金
- チャージが完了したら「nanaco」で支払う
- nanacoに入金したことでクレジットカードのポイントが貯まる
この方法なら住民税をクレジットカード払いした時の「決済手数料」が0円になります。
ただ、コンビニにいく手間は増えるので時間に余裕があればお試しください。
電子マネーnanacoへのチャージは「セブンカード・プラス」がおすすめ
コンビニで住民税を支払う場合は「セブンカード・プラス」がおすすめです♪
- nanacoチャージで「クレジットカードチャージ分」と「nanaco利用分」のポイントが2重取りできる
- 残高を気にする必要がない「オートチャージ設定」に対応している
- カード本体とnanacoが一体型になっている
nanacoにクレジットカードから入金してもポイントが貯まるカードと、貯まらないカードがありますが、セブンカード・プラスなら「クレジットカードチャージ分」と「nanaco利用分」のポイントが貯まります。
また「オートチャージ設定」に対応しているので、残高を気にすることなくnanacoでの支払いができます。
さらに、カード本体とnanacoが一体型になっているので、nanacoカードを別に持つ必要がなく、カードを増やしたくない人にもおすすめです♪
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住民税をクレジットカード払いするデメリット
住民税のクレジットカード払いは良いことばかりではありません。
クレジットカード払いによるデメリットは以下の5つ。
- 決済手数料がかかる
- 各自治体によって領収書の対応が異なる
- 支払いが完了すると変更・キャンセルができなくなる
- Yahoo!JAPAN IDでログインしてから手続きしないと完了メールが届かない
- 納期限が過ぎるとクレジットカードでの支払いができなくなる
それぞれのデメリットを具体的に見ていきましょう。
決済手数料がかかる
何度もお伝えしていますが、住民税をクレジットカード払いすると「決済手数料」がかかります。
この決済手数料の額は、自治体によって異なるため事前に確認しておきましょう。
例えば、還元率1.0%のクレジットカードで住民税10万円を納税した場合、もらえるポイントは「1,000P」です。還元率0.5%の場合は500Pしか貯まりません。
還元率1.0%以上のおすすめ年会費無料カード
年会費無料で還元率1.0%以上のおすすめクレジットカードをいくつか紹介しておきます。
基本還元率が高いですから普段使いとしても優秀なカードですよ♪
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リクルートカードに至っては「還元率1.2%」と、年会費無料カードの中ではトップクラス。ポイントが貯めやすいカードでしょう。
各自治体によって領収書の対応が異なる
領収書や納付書、納税証明書などは自治体から発行されますが、自治体によっては、クレジットカード払いの場合、決済日から自治体に送金されるまで時間がかかるため決済終了後すぐに証明書は発行されません。また、発行していない自治体もあります。
領収書や納付書、納税証明書がいつ発行されるのか?また、必要な方は、事前に自治体へ確認しておきましょう。
支払いが完了すると変更・キャンセルができなくなる
一度、クレジットカード払いの手続きが完了してしまうと、支払い方法の変更・キャンセルはできません。
事前に支払い方法が正しいか慎重に確認しておきましょう。
Yahoo!JAPAN IDでログインしてから手続きしないと完了メールが届かない
Yahoo!JAPAN IDでログインしてから手続きしないと、支払い手続き完了のお知らせメールを受け取ることはできません。
ただ、Yahoo!JAPAN IDがない場合でも「Yahoo!公金支払い」から納付はできます。
納期限が過ぎるとクレジットカードでの支払いができなくなる
納期限までに納税できなかった場合は、クレジットカードでの支払いはできなくなります。また、延滞金も発生してしまうので注意してください。
※納期限までに納税できなかった場合は現金で支払うようにしましょう。