税金の納税は、現金払いよりクレジットカード払いの方がお得ではないのか?と税金の支払い方法を変更しようか悩んでいる方も多いでしょう。
そこで本記事では、税金をクレジットカード払いした場合のメリットや注意点を解説していきます。
ということで、税金の支払いにおすすめの高還元率クレジットカードも紹介したいと思います。
目次
クレジットカードで支払える税金の種類は?
国税も地方税も身近な税金は、ほとんどクレジットカードで納付できます。
具体的に支払える税金の種類を見ておきましょう。
(印紙を貼った納付書が必要なものなど一部例外もある)
では、地方税はどうか?東京都を例にして見てみましょう。
- 自動車税種別割
- 固定資産税・都市計画税(23区内のみ)
- 固定資産税(償却資産)(23区内のみ)
- 不動産取得税
- 個人事業税
- 鉱区税
- 自動車税
地方税は各字自体によってカード払いできない場合がある
ほとんどの税金はクレジットカード払いできますが、注意点が1つ。
地方税は、各自治体によって対応が異なるため、カード払いできない場合もあります。
税金をクレジットカード払いするメリット
税金をクレジットカード払いするメリットは以下の6つ。
- ポイント還元で実質的節税ができる
- 手元に現金がなくても納税できる
- 分割払いすることもできる
- 多額の現金を持ち歩かなくていい
- 家計管理しやすくなる
- 24時間いつでも支払える
それぞれのメリットを具体的に見ていきましょう。
ポイント還元で実質的節税ができる
指定された税額を減らすことはできませんが、クレジットカード払いすることで、納付金額の一部がポイント還元され実質的節税になります。
また、多くの税金を払っている方なら、還元される額も大きくなるため節税効果があると言えます。
しかし、ここで1つ注意点がある。クレジットカードでの納付は、納付税額に応じた「決済手数料がかかる」ところじゃ。
還元率の低いカードだと損することもあるぞ。詳しくは後ほど解説しよう。
手元に現金がなくても納税できる
クレジットカードでの納付は、現金より支払日が後ろ倒しになるため、引き落とされるまで猶予ができます。
例えば「今月は急な出費で手元に現金がない・・・」という場合でも、翌月の支払日までに用意しておけばいいので、お金のやりくりがしやすくなります。
分割払いすることもできる
現金払いの場合は「原則1回払い」なので、急な出費などでまとまった現金がない場合は納付できなくなります。しかし、クレジットカード払いの場合は「あとからリボ払いにする」という選択肢があるので分割で支払うことができます。
あとからリボ払いできるのは楽天カードです。こちらも後ほど解説します。
多額の現金を持ち歩かなくていい
現金での納付はコンビニや金融機関、税務署の窓口に出向かなければいけません。中でも女性や老人が多額の現金を持ち歩くのは危険ですよね。
しかし、クレジットカード払いなら現金を持ち歩かなくても自宅で納付できるので安心です♪
家計管理しやすくなる
クレジットカード払いすると「利用明細」が自動で記録されるので「どんな税金にいつ納付したのか?」が一目でわかるようになります。
他にも、普段のお買い物をクレジットカード払いにしておけば「普段のお買い物でいくら使ったのか?」「税金でいくら使ったのか?」など家計全体の管理がしやすくなります。
24時間いつでも支払える
クレジットカードなら、インターネットにつながる環境(PCやスマホ)があれば、休日でも深夜でも24時間いつでも納付できます。
現金払いの場合、金融機関など窓口での納付は、日にちや時間帯が限られてしまうので、せっかく足を運んだのに納付できなかった・・・ということもあるかもしれません。しかしクレジットカード払いならそのような心配はなく自宅から手続きできるので、とても便利です♪
税金をクレジットカード払いする際の注意点
クレジットカードでの納付はとても便利ですが、注意点もあります。税金を現金払いからクレジットカード払いに変更しようと考えている方は、必ず確認しておきましょう。
- 決済手数料がかかる
- 領収書の発行は不可
- 納税証明書の発行は時間がかかる
- 手続きの取り消しは不可
- 自治体によってクレジットカードで納付できない場合がある
- 利用限度額を超えると納税できない
それぞれの注意点を具体的に解説していきます。
決済手数料がかかる
クレジットカードでの納付は「決済手数料」がかかり、支払者が手数料を負担することになります。
国税の場合は「最初の1万円までは76円」1万円を超えるごとに76円加算されるぞ。東京都の場合は「最初の1万円までは73円」1万円を超えるごとに73円じゃ。
ちなみに各自治体によって手数料は異なる。
国税と東京都の決済手数料をまとめておきます。
納付税額 | 決済手数料(税込) |
---|---|
1円~10,000円 | 83円 |
10,001円~20,000円 | 167円 |
20,001円~30,000円 | 250円 |
30,001円~40,000円 | 334円 |
40,001円~50,000円 | 418円 |
以降10,000円を超えるごとに決済手数料83円(税込)が加算される |
納付税額 | 決済手数料(税込) |
---|---|
1円~10,000円 | 80円 |
10,001円~20,000円 | 160円 |
20,001円~30,000円 | 240円 |
30,001円~40,000円 | 321円 |
40,001円~50,000円 | 401円 |
以降10,000円を超えるごとに決済手数料80(税込)が加算される |
1万円ごとに100円弱の手数料がかかると思ってください。
領収書の発行は不可
税金の領収書は、現金で納付した場合にのみ発行されます。クレジットカードで納付すると領収書は発行されません。
支払いの内容は、クレジットカードの利用明細書を確認するようにしましょう。
納税証明書の発行は時間がかかる
納税証明書の発行には「2~3週間」かかります。
ここで注意したいのが「自動車税」です。2015年からは自動車税に滞納がないことを電子的に確認できるようになったため、納税証明書は不要になりましたが、納税確認ができるまで日数がかかる場合があるため、その期間内に車検をする予定があれば、金融機関の窓口やコンビニで現金納付するようにしましょう。
手続きの取り消しは不可
一度納付が完了してしまうと「納付済み」となり、取り消しできません。
自治体によってクレジットカードで納付できない場合がある
すべての自治体で税金をクレジットカード払いすることはできません。というのも納付のシステムは、各自治体によって異なり、整備されていない自治体もあります。
あなたのお住いの自治体で「どの種類の税金がクレジットカード払いできるのか」を確認しておく必要があります。
利用限度額を超えると納税できない
クレジットカードの利用限度額を超えるような高額の税金決済はできません。
例えば、税金を支払うクレジットカードで、普通のショッピング用としても使っている場合、決済が一つに集中してしまうため利用限度額を超えてしまう恐れがあります。
クレジットカードを分散させるか、税金を支払う月は、カード利用を抑えるようにしましょう。
税金をクレジットカード払いする方法
税金をクレジットカード払いする方法はいくつかあります。ここでは主な支払い方法2つを解説します。
- Yahoo!公金支払いで支払う
- 各字自体のHPで支払う
どちらでもOKです♪では、それぞれの支払い方法を解説していきます。
Yahoo!公金支払いで支払う
Yahoo!公金支払いとは、地方公共団体の税金や各種料金を、Yahoo!JAPANのウェブサイト上で支払えるサービスです。
ここで納付できる税金は以下のとおり
自動車税・軽自動車税 | 不動産取得税 |
固定資産税 | 法人市民税 |
住民税 | 事業所税 |
国民健康保険 | 市たばこ税 |
介護保険料 | ふるさと納税 |
後期高齢者医療保険 | 水道料金 |
使用料・利用料 | NHK放送受信料 |
個人事業税 | ガス料金 |
詳細Yahoo!公金支払い
各字自体のHPで支払う
国税の場合は、国税クレジットカードお支払いサイトから手続きすることができます。
ここで納付できる税金は以下のとおり
申告所得税及復興特別所得税 | たばこ税及たばこ特別税 |
法人税(連結納税) | 電源開発促進税 |
相続税 | 石油ガス税 |
源泉所得税(告知分) | 自動車重量税(告知分) |
復興特別法人税(連結納税) | 国際観光旅客税(告知分) |
たばこ税 | 法人税 |
石油石炭税 | 地方法人税(連結納税) |
揮発油税及地方揮発油税 | 源泉所得税及復興特別所得税(告知分) |
登録免許税(告知分) | 復興特別法人税 |
国際観光旅客税 | 酒税 |
消費税及地方消費税 | 石油税 |
地方法人税 | 揮発油税及地方道路税 |
贈与税 | 航空機燃料税 |
申告所得税 | 印紙税 |
消費税 |
詳細国税クレジットカードお支払いサイト
税金の支払いにおすすめの高還元率クレジットカード4選
税金をクレジットカード払いする最大のメリットは「クレジットカード払いによるポイント還元で実質節税できる」こと。しかし、注意点でも解説したようにクレジットカード払いでは決済手数料が必要になります。
例えば、36,000円の自動車税をカード払いした場合の手数料は「321(税込)」かかるため、321円分以上のポイントが貯まる還元率であればお得、321円分以下なら損ということになります。
ちなみにクレジットカードの還元率はカードによって異なります。
では、上記の例で還元率別にポイント付与額を比較してみましょう。
還元率 | ポイント付与 | 決済手数料との差額 |
---|---|---|
0.5%のカード | 180円分 | -141円分 |
0.75%のカード | 270円分 | -51円分 |
1.0%のカード | 360円分 | +39円分 |
1.2%のカード | 432円分 | +111円分 |
還元率0.5~0.75%のカードであれば損します。1.0%以上のカードであれば若干ではありますが手数料を上回りお得になります。
ということで、ここでは還元率1.0%以上で、税金の支払いに対応しているクレジットカードを紹介していきたいと思います。
「還元率1.2%」リクルートカード
還元率 | ポイント付与 | 決済手数料との差額 |
---|---|---|
1.2% | 432円分 | +111円分 |
※上記の例(自動車税)で計算した場合(以下省略)
リクルートカードの還元率は1.2%。年会費無料の中ではトップクラスです。
貯まるリクルートポイントの使い道は少ないですが、ローソンやケンタッキーなど幅広く使えるPontaポイントに1リクルートポイント=1Pontaポイントに等価交換してしまえば問題なく使えます。
詳細Pontaポイントを使えるサービス、お店
また「海外旅行傷害保険(最高2,000万円)」「国内旅行傷害保険(最高1,000万円)」が利用付帯します。海外・国内、両方の旅行保険が付帯する年会費無料カードは少ないので旅行好きな人にもおすすめでしょう♪
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カード特典+ポイントサイト特典で2重取り!
「還元率1.0%」楽天カード
還元率 | ポイント付与 | 決済手数料との差額 |
---|---|---|
1.0% | 360円分 | +39円分 |
楽天カードの還元率は1.0%ですが、このカードのすごいところは、楽天市場で利用するとポイントが3倍になること。そして、SPU(スーパーポイントアップ)もあるので、楽天市場でのお買い物が「最大15.5倍」にもなります。
楽天市場をよく利用する方なら税金分と合わせてガッツリポイントが貯められるでしょう。
貯まった楽天ポイントは楽天市場の支払いに使えるのはもちろん、ファミリーマートやマクドナルドといった街中の加盟店でも使うことができます。
詳細楽天ポイント 使えるお店
また、楽天カードは「あとからリボ払い」もできるため税金の分割払いが可能です。
まずリボ払いというのは、毎月の支払い金額がほぼ一定となる支払い方法じゃ。
っで楽天カードの「あとからリボ払い」は、毎月最長24日までに手続きをすればリボ払いに変更してもらえる仕組みのことじゃ。
例えば「今月は使い過ぎて税金が払えない・・・」という時は、あとからリボ払いが便利です♪
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カード特典+ポイントサイト特典で2重取り!
「還元率2.0%(入会後6ヶ月間のみ)」オリコカード
還元率 | ポイント付与 | 決済手数料との差額 |
---|---|---|
2.0% | 720円分 | +399円分 |
※入会後6ヶ月間の場合。6ヶ月以降は+39円分の差額になります。
オリコカードの通常還元率は1.0%ですが、入会後6ヶ月間は還元率2.0%になります。期間限定ではありますが、6ヶ月以内に税金の支払いを全て終えるという方法がおすすめでしょう♪
また、貯まったオリコポイントは、Amazonギフト券、他社ポイント、マイルなどに交換できます。
付帯保険については「紛失、盗難補償」が付帯しています。
「還元率1.0%」JCB W plus L & W
還元率 | ポイント付与 | 決済手数料との差額 |
---|---|---|
1.0% | 360円分 | +39円分 |
一般のJCBカードの還元率は0.5%ですが「JCB CARD W」と「JCB CARD W plus L」は、ポイント2倍になるので還元率1.0%です。1,000円に付き2ポイント付与され、1ポイント=5円相当となります。
セブンイレブンやAmazonで利用すると還元率2.0%になるので、普段のショッピング用としても優秀です♪
また「海外旅行傷害保険(最高2,000万円)」「ショッピング保険(海外利用時のみ)」が利用付帯しています。
JCB CARD W plus Lは、女性におすすめのカードで「JCB CARD Wに+α女性向けのサービスが充実したカード」になるぞ。
※W plus L & Wは、39歳以下限定のクレジットカードです。39歳までにカードを作れば40歳以降も所持し続けられます。
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まとめ
税金をクレジットカード払いするメリットをもう一度まとめます。
- ポイント還元で実質的節税ができる
- 手元に現金がなくても納税できる
- 分割払いすることもできる
- 多額の現金を持ち歩かなくていい
- 家計管理しやすくなる
- 24時間いつでも支払える
クレジットカード払いするとポイント還元されますが、決済手数料がかかります。しかし、時間や手間がかからず、いつでも納付できるメリットも含めると、現金払いより便利であることは確かです。