本記事では「専業主婦・パート主婦」の方がクレジットカードを申し込む際の手順や審査に通るカード、必要なものなどを解説していきます。
また、専業主婦やパート主婦に限らず、申し込み方法が知りたいという方にも参考になるかと思います。
目次
専業主婦でもクレジットカードが作れる理由
なぜ無収入の専業主婦でも作れるのか?というと本人が審査されるのでなく「配偶者が審査対象」となるからです。つまり養ってくれる人がいれば作れるということ。
※パート主婦、フリーター、年金生活者など収入が見込める方も審査に通る。
カード会社も夫が生活を維持していることはわかりますし、利用した返済もきちんとしてくれるだろうと安心してもらえます。カード会社は収入があるかないか?よりも「ちゃんと返してくれるかどうか?」を重点的に見ます。(最近では専業主婦というだけで信用してくれることもある)
クレジットカードのクレジットとは「信用」という意味ですから。
※配偶者に収入がない場合や、極端に勤務年数が短い場合などは審査落ちする可能性はあります。後ほど詳しく解説します。
一方、専業主婦と同じ無収入の「実家の家事手伝い」や、「無職の方」だと年会費無料のカードであっても審査に落とされます。
専業主婦・パート主婦 | 年会費無料のカードなら審査通過しやすい。 |
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家事手伝い・無職 | どんなカードでも審査に通らない (家事手伝いの場合「親がしっかり養ってくれている」これが伝われば可能性はある) |
実は専業主婦は大抵のカードが作れる時代
専業主婦はクレジットカードが作りにくいというのは一昔前の話で、現在(2020年)では年会費無料のカードなら気にせず申し込んで大丈夫です。
というのもステータス性の高いあの「アメリカン・エキスプレスカード」さえも専業主婦が持てる時代だからです。
このように年会費がかかるカードでも入手できる時代ですからよっぽどのことがない限り年会費無料カードであれば審査に落ちる可能性は低いでしょう。
ただし専業主婦の「キャッシング利用」はハードルが高く難しい。(リボ払いや分割は可能)
ですから「キャッシング利用は0円設定」が無難で審査通過しやすいです。
作りやすいクレジットカードはこちらでも紹介しています。主婦や学生、アルバイト・パート、新社会人の方におすすめです♪
専業主婦でもクレジットカードが作れない場合がある
専業主婦は配偶者(夫)の収入があってクレジットカードを持つことが出来ます。つまり配偶者が審査対象となりカード会社との信頼関係がなければ「クレジットカードは作れない」ということになります。
ではどういった場合に配偶者が「信用できない(カードが作れない)」という状態になるのかを見ていきましょう。
配偶者(夫)が原因でクレジットカードが作れない場合
専業主婦がクレジットカードに申し込む際は次の項目を確認しておきましょう。自分ではなく配偶者(夫)側に問題がある場合です。
- 過去に支払延滞していた場合
- 勤務年数が極端に短い場合や、転職を繰り返している場合
- 他社からの借り入れ金額を偽って記載した場合
- クレジットカードを利用したことがない場合
過去に支払延滞していた場合
配偶者が過去にクレジットカード、カードローンで支払延滞しブラックリストに入っている場合、審査通過が難しくなります。これはどのクレジットカードに申し込んでも同じ。
支払延滞はカード会社によりますが一般的には「2カ月以上延滞した場合」や「数日の遅延を1年で3回以上繰り返した場合」もブラックリストへもれなく記載されます。
他にもスマホ本体代の分割払い延滞、滞納、債務整理の経験をするとブラックリスト入り対象となります。
ただここで勘違いしてほしくないのはブラックリスト入りしたら審査に「通らない」のでなく「通りにくくなる」ということです。
ブラックリストの情報は債務整理なら5年~10年残り、クレジットカード支払い延滞61日以上、カードローンやキャッシング返済遅延61日以上なら5年残ります。その後は現時点で返済能力があれば申込可能。
数日遅れたから即ブラック入り!とはならんじゃろ。
ただ何度も繰り返していた場合は要注意じゃ。ブラックリスト入りしなくても利用停止になることもあるじゃろうから基本的に遅れないように管理しておくべきじゃな。一度利用停止になったカード会社では二度とカードは作れんぞ。
勤務年数が極端に短い場合や、転職を繰り返している場合
カード会社は「スコアリングシステム」という方法で申込者の信用情報に点数をつけています。
このスコアリングシステムというのは「カード会社が申込内容を手動で審査すること」です。例えば返済能力に関係する「勤務年数」「実際の収入」「職業」「過去のクレジットカード返済履歴」といったものに点数をつけます。
特にこの勤務年数が重要視されており勤務年数が長い方の場合「この先も同じ会社に勤め続けてくれるだろう」と予想され高い点数に、反対に勤務年数が短い方は「この先安定した収入は見込めるのか?」という不安材料で低い点数になります。また転職を繰り返してる方にも同じことが言えます。
ですから、もしこれに該当する配偶者の場合、出来る限りの対策案としては「転職直後の申し込み」は避けた方がいいでしょう。
他社からの借り入れ金額を偽って記載した場合
正直に記載していれば本当なら審査に通っていたはずが「他社からの借入額が高いから審査に通らなさそう…」と嘘の金額を記載してしまうパターン。
カード会社は「個人信用情報機関」というクレジットカードの利用履歴を管理する機関から借り入れ状況を把握することができので嘘はすぐに発覚します。
もちろん嘘だとわかった時点で信用がなくなるので審査は通りません。
ここで「本当なら審査に通っていたはずが」についてですが、借入残高があったとしても、現在しっかり返済しているのであれば「返済能力あり」と判断され審査に通る可能性があります。
クレジットカードを利用したことがない場合
過去にクレジットカードを利用し返済してきた履歴を「クレジットヒストリー」と言います。このクレジットヒストリーの利用履歴がない方は審査に落ちる可能性が高く、だいたい30代中頃から年齢に応じて厳しくなります。
やはりカード会社が重視しているのは「ちゃんと返してくれるかどうか」ですから過去に実績があれば信用してもらえますし、実績がなければ信用は薄いと判断されます。
対策案としては、もし配偶者が既に別カード持っている場合は毎月カード利用をして利用履歴を蓄積しておくか、カードを持ったことがない配偶者なら比較的審査通過しやすい流通系カードを作り利用履歴を蓄積しておくことでしょう(流通系カードについては後述します)
専業主婦が原因でクレジットカードが作れない場合
次に専業主婦自信が原因で作れない場合についてです。
- 短期間で複数クレジットカードを申し込みした場合
- キャッシング枠の設定金額が多過ぎた場合
- 申し込み用紙の記入ミスが原因の場合
短期間で複数クレジットカードを申し込みした場合
審査に通るか不安で複数申し込んでしまうパターンで、この複数というのは「1カ月の間に3社以上申し込んだ場合」に審査落ちする可能性が高くなります。悪気がなくてもです。
これは過去にクレジットカード現金化の不正利用があったため複数申し込みをしてしまうと「短期間で複数の申し込みなんておかしい」と取り締まりが厳しくなったからです。
個人信用情報機関は支払い情報だけでなく、申し込み履歴も6カ月残るので一度申し込みブラックになってしまった場合は6カ月後履歴が消えるのを待つしかありません。
過去にいつクレジットカードを作ったかは「個人信用情報機関」に記録されるからのー。
カード会社はその情報を共有できるから、他のカード会社に申し込んでもわかるんじゃ。
キャッシング枠の設定金額が多過ぎた場合
キャッシング枠とはATMにカードを入れて暗証番号を入力するだけで手軽にお金が借りられるものです。しかし専業主婦自身に収入がない場合、キャッシング枠を多く設定してしまうと審査落ちする可能性があります。
また複数カードがある場合、キャッシング枠の総額が「年収の1/3」を超えてしまうと総量規制に触れるため審査落ちします。(総量規制とは2010年に改正賃金業法によって規制されたもので、利用者の年収1/3を超えて貸し付けてはいけないという法律。年収300万円の場合、最大100万円借入可能。A社で30万、B社で70万はセーフ)
専業主婦が申し込みする場合、キャッシング枠は0円に設定しておくと審査通過の可能性が高くなります。
申し込み用紙の記入ミスが原因の場合
審査に通るだけの条件があるのに申し込み用紙の記入ミスで審査に落ちる可能性があります。えっそれも審査落ちの対象?と思うかもしれませんが、記入ミスがあると提出書類との矛盾が生じ「虚偽申告」と判断されてしまいます。
申し込み用紙の項目は間違って記入しないようしっかり確認しながら記入していきましょう。
また、どうしても不安という方でしたら「インターネット申し込み」を利用すると間違える可能性が低くなります。というのもインターネット申し込みはデジタルなので項目が抜けていると次の画面に進められない仕組みですから心配な方はそういった方法で記入ミスのない申し込み書を作成しましょう。
専業主婦が審査通過しやすいカード
専業主婦だけでなく、フリーターや大学生でも審査通過しやすいカードがあります。
とりあえず作れたらええって人もおるやろうし、審査に通りやすいカードで確実にゲットしておく方がよさそうやな。
っで審査に通りやすいカードってどんなん?
商品を生産して、販売者へ行き、そして消費者へ商品が届く。この一連の流れを「流通」と言うんじゃ。身近なもので言えばスーパーやコンビニがそうじゃな。
流通系カードとは、そういった店舗が発行しているカードのことじゃ。
系統別の審査通過率一覧
「銀行系」「交通系」「信販系」「流通系」の審査通過率と主なカードを表にします。
系統 | 通過率 | 可能性 |
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銀行系 | 約48% | 低い |
交通系 | 約73% | 普通 |
信販系 | 約75% | 普通 |
流通系 | 約80% | 高い |
銀行系が50%以下に対し「流通系は80%」「交通系と信販系は70%オーバー」と、ほとんどの人が審査通過します。
ですから専業主婦が確実にカード審査通過したい!と思うなら銀行系以外のカードをおすすめします。特に流通系は主婦層、若年層に人気です。※銀行系カードは絶対に作れないというわけではありません。
結局は何に使うか?じゃろう。銀行系のメリットは社会的信用度の高いステータス性があるし、キャッシュカードと一体化できるから管理が面倒にならなくて済むしのー。
流通系は特定の店舗(スーパーなど)でポイントが貯めやすくなったり、割引されたりと、生活に密着したカードと言えるじゃろうから、まー使い道次第じゃ。
なぜ流通系カードは審査通過する可能性が高いのか?
流通カードは顧客獲得を目的に小売業者(スーパーやコンビニなど)が発行しているクレジットカードです。ですから「自社の店舗を利用してもらいたいから審査通過する可能性が高い」と言えます。
広く浅く、たくさんの人に利用してもらうことが流通系カードの特徴です。
ここでは、流通系のおすすめクレジットカードを紹介します。
「流通系」クレジットカード
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ライフスタイルに合わせて系統を選ぶ
専業主婦なら流通系が「一般的におすすめ」というだけで、どの系統のカードを選ぶかはその人のライフスタイル次第になります。
セキュリティを重視したいなら銀行系カード、ネットでよく買い物をするなら信販系の楽天カードといった感じです。
前述しましたが、専業主婦なら生活に欠かせない食品や生活用品を買うでしょうから、よく利用するお店の流通系クレジットカードはもっておいたほうがお得だと思います。
というように失敗しない系統選びはそれぞれのライフスタイルによって変わってきます。
ここでは、各系統のおすすめクレジットカードを紹介します。
「銀行系」クレジットカード
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「信販系」クレジットカード
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「その他系(通信)」クレジットカード
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専業主婦がクレジットカードの申し込みに必要なもの
※以降、専業主婦でなくても必要なもの、手順は同じです。
銀行口座 | カード会社から引き落とされる金融機関口座。 |
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住所 | クレジットカードを届けられるお住まいの住所。 |
身分証明書 | 届いたクレジットカードの受け取りに必要。 |
以下のいずれか1点のコピーを準備。
- 運転免許証
- パスポート(写真印刷面と最後のページの住所記載面)
- 健康保険証(申し込み者の氏名、生年月日、住所がわかるように。カードタイプは両面)
- 住民票写し(6カ月以内のもの)
専業主婦がクレジットカードを申し込む手順
主な流れは以下の通りです。
- 申し込むクレジットカードを決める。
- 「ネット」or「ネット+郵送」or「店頭申し込み」で必要事項を記入する。
- カード会社の審査結果を待つ。
- カード会社から本人確認や在籍確認の電話を受ける。
- 自宅にカードが到着、この時「本人確認書類」を提示して受け取る。
①~⑤までを具体的に解説していきます。
①申し込むクレジットカードを決める
自分に合うクレジットカードをあらかじめ決めておきます。
審査通過する可能性が高いのは「流通系」ですが、ライフスタイルに合わせた系統(銀行系、交通系、信販系など)やキャンペーンなども考慮して選ぶようにしましょう。
②「ネット」or「ネット+郵送」or「店頭申し込み」で必要事項を記入する
おすすめは「ネット申し込み」です。
というのも、記入漏れやミスが防止できるほか、カード発行までの時間も短いので早く手元に届きます。
郵送での申し込みは発行までに時間がかかるのと、店頭での申し込みは即日発行できる代わりに入会特典・キャンペーンが「ネット(オンライン)申し込み」に比べ劣ります。
カード発行がそれなりに早く、最大限お得に申し込みたい方はネットが一番!
③カード会社の審査結果を待つ
出来る限り審査を通過させるためのポイントを書いておきます。
・年齢、性別、電話番号、収入など個人情報の入力はミスなく記入
入力ミスがあると虚偽申告と判断され審査落ちする可能性があります。
・年収や勤務年数は嘘なく書く
嘘を書くと、これも虚偽申告と判断されてしまう可能性があります(嘘を書かなければ審査通過していたというパターンもある)
・専業主婦が申し込む場合は無職なので「収入欄は0円」
世帯年収の欄に配偶者(夫)の年収を記入します。
・携帯電話よりも「固定電話」の方が審査通過しやすい
カード会社が連絡取りやすいので信用度がアップします。
・キャッシング枠を0円設定にする
そもそも専業主婦の場合、収入がないのでキャッシング枠をつけることさえできない可能性もありますし、審査も難しくなります。無難なのは0円でしょう。
・6カ月以内に別カードを作っていた場合は、作った日から6カ月間空けて申し込んだ方が無難。
個人信用情報機関のクレジットカード申し込み履歴は6カ月間記録されるので、「短期間で複数の申込みなんておかしい」とカード会社に判断され審査落ちする可能性が高くなります。新しいカードを申し込む際は6カ月以上空けたほうが無難です。
④カード会社から本人確認や在籍確認の電話を受ける
「本当に本人が申し込みをしたか」の確認のためフォームで記入した自分の電話番号(固定電話)にカード会社から電話がかかってきます。
また専業主婦の場合、配偶者(収入がある人)が審査対象なので配偶者の職場に「実際に働いているのか」の在籍確認電話がいくこともあります。ただ、ほとんどが申し込みした本人(主婦)への電話か、パート主婦の場合は、そのパート先に電話がいきます。(パート主婦の場合、配偶者の勤務先情報は記入しないので配偶者への在籍確認はしない、そもそも配偶者の勤務先情報がないので出来ない)
申し込み後は登録していない番号からでも出るようにし、収入がない専業主婦の場合、配偶者にもカード会社から連絡があるかもしれないということを伝えておきましょう。
⑤自宅にカードが到着、この時「本人確認書類」を提示して受け取る
クレジットカード申し込み時に記入した住所と本人確認書類の住所は「必ず同じもの」を用意してください。異なる場合、受け取れなくなります。
クレジットカードの申し込み方法まとめ
主婦でもカードは作れる? | 収入のない専業主婦でも「配偶者が審査対象」になるため作れる。 |
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家事手伝い・無職の方は作れる? | どんなカードでも審査は通りません。 |
配偶者が原因で作れない場合 | ・過去に支払延滞していた場合。 ・勤務年数が短い・転職を繰り返している場合。 ・他社からの借入金額を偽って記載した場合。 ・クレジットカードを利用したことがない場合。 |
主婦が原因で作れない場合 | ・短期間で複数カードを申し込みした場合。 ・キャッシング枠の設定金額が多過ぎた場合。 ・申し込み用紙の記入ミスが原因の場合。 |
主婦が審査通過しやすいカード | ・銀行系カードの通過率「約48%(低い)」 ・交通系カードの通過率「約73%(普通)」 ・信販系カードの通過率「約75%(普通)」 ・流通系カードの通過率「約80%(高い)」 |
主婦がカード申し込みに必要なもの | ・銀行口座 ・住所 ・身分証明書 |
主婦がカードを申し込む手順 | ・申し込むクレジットカードを決める。 ・「ネット」or「ネット+郵送」or「店頭申し込み」で必要事項を記入する。 ・カード会社の審査結果を待つ。 ・カード会社から本人確認や在籍確認の電話を受ける。 ・自宅にカードが到着、「本人確認書類」を提示して受け取る。 |